保育の現場って年から年中忙しいんですが、やっぱり年度はじめ、年度終わりに次ぐ忙しさなのが秋かなぁと感じていたりもします。
実際に最近バタバタしてる感じ
これは教育現場でも同じかな?とも思いますが。
ここ数年コロナ禍で行事も縮小されていましたが、2022年、今年は行事が復活しているところも多いのではないでしょうか?
秋は気候もいいので、行事が盛りだくさん!
スポーツの秋、芸術の秋ともいわれるから運動会や音楽会のような行事が多いのじゃろう
最近では春に運動会、というところも増えてきましたが、秋に開催されるところもまだまだ多いですよね。
行事の多さから、働く場所を考えてみたいと思います。
ではまず保育の現場で秋はどのような行事があるのかみていきましょう。
保育園の行事ってどんなのがある?
入園式
小さな保育園だとあまりないかもしれませんが、大きな規模の保育園だと、だいたいあるかなーと思います。
ただ、保育園は0歳児の入園もあるので、時間も短く、気軽に参加できる入園式になっている保育園が多いかなぁとは感じます。
これは保護者も参加しているところがほとんどですが、子どもたちだけで入園式、というところもあります。
子どもの日
祝日に園庭を開放して、親子が参加できる大掛かりな行事を行っている保育園もあれば、子どもたちだけで楽しんでいる保育園などさまざまです。
子どもの日の前後の平日に、給食が特別メニューになっている保育園もあります。
うちの子が通っていた保育園も幼児クラスは全員、こいのぼりのおにぎりと、兜ののったおかずが出てきたみたいで、同じ保育にたずさわる者としては、栄養士さんや給食スタッフのみなさん、本当に大変だっただろうな、、、感謝。という気持ちでいっぱいでした。
七夕
七夕も、でっかい笹の葉かざりを飾っている保育園は多いですよね。
事前に短冊を持ち帰ってお願いごとを書いてもっていくというのが多いと思います。
年長さんたちがみんなの分を飾ってくれたりするところもあれば、先生たちが全部やっているところもあります。
夕涼み会/夏祭り
夕涼み会をやっているところはけっこう多いような気がします。
わたしの周りだけかな?と思っていましたが、けっこう周りでも聞きます。
これは保護者も参加するところが多いです。
保護者が主体となって運営しているところもあれば、園が主体となって運営しているところもあります。
わたしは両方経験しました。
親の会主催の夕涼み会だったときは、先生たちを招待する、という形だったので、とにかく親が大変だったんですよね。
親主催だと、例年通りやりたい、という人もいれば、新しいことを取り入れたい、という人もいたりして…。
逆に、今わたしが働いているところでは、完全に保育園と子どもたちが主体となって保護者の方を招待して一緒に楽しむ、というものだったりするので、保育者がいろいろ準備をしています。
運動会
これはもう定番行事ですね。
かけっこしたり、ダンスをしたり、親子競技があったり。
子どもたち、とにかく一生懸命練習していますが、
その裏で、保育者たちも子どもたちがダンスで切る衣装や、大道具などを必死でつくっています。
幼児クラスになると子どもたちが自分たちでつくったりもしてます
発表会
音楽会や作品展などの芸術系の発表会ですね。
学校ではけっこう当たり前の行事ですが、保育の現場でも簡易版みたいな感じで開催しているところはあります。
保育園によって力を入れている分野があったりするとそういった発表の場があったりします。
保育園は保護者も仕事をしているので、年度末の発表会と同日に作品を展示したり、というところも多いですが、
上の子が通っていた保育園では作品展がありました。
展示期間が1週間くらいだったかな。お迎えの時間とかでも見られるようになっていたので、「いつでも見にきてください~」という感じでした。
発表会は年度末に行っている保育園も多いです。
歌ったり、劇をしたり、4月からの成長がみられる貴重な機会となります。
収穫祭
大きな園や、畑をもっている保育園だと収穫祭をやっているところもありますね。
上の子が通っていた保育園はけっこう行事盛りだくさんだったので、やっぱりこれもありました。
春に植えたお米や野菜の収穫をして、おもちつきをしたり、焼き芋をつくったり、秋の味覚汁をつくったりしてみんなで食べます。
芋ほり
収穫祭などのイベントはなくても芋ほり遠足に行く保育園は多いのではないでしょうか。
職場の保育園でも毎年行っていますが、子どもたちにとっては畑の野菜を自分で収穫する、という作業はほんとうに貴重な体験になっています。
遠足
秋の遠足、必ずありますよね。
しかもけっこう遠出するんですよね。
春に遠足がある園も多いと思いますが、やはり秋は、みんな園での生活にも慣れ、体力もついてきているので、遠出します。
電車やバスで行ったり、遊園地や大きな公園などに出かける親子遠足もあったりします。
ハロウィン
収穫祭と一緒にハロウィンをやっているところもありますが、
最近はハロウィンの仮装を楽しんでいる保育園は増えてきました。
仮装して保育園の周辺をお散歩したり、なんてところもありますよね。
クリスマス会
これももう定番です。
保護者参加のクリスマス会にしているところもあれば、子どもたちだけでやっているところもあります。
クリスマス会も衣装作りがあるし、装飾などもあるので、準備はいろいろ大変です。
キリスト教系の保育園だとミサがあったりもしますし、かなり大きな規模の行事になっていますよね。
節分
わたしも子どもの頃、とてつもなく記憶に残っている節分の豆まき。
先生だとわかっていても怖い鬼の姿には衝撃を受けた記憶が…。
でも節分は事前準備があまりない行事のひとつです。
ひなまつり
おひなさまを飾ったり、給食でちらしずしを食べたり、とささやかに行っているところが多いのかなーと思います。
わが子の通っていた保育園では、おひなさまとおだいりさまのパネルを作って写真撮影していたり、なんてこともありました。
卒園式
参加は卒園児と、年中さんだけ、というところが多いですよね。
でも、保育者も気持ちの中でものすごく思い入れが強くなる行事ですよね。
中には0歳児からお預かりしているお子さんもいるので、その成長を感じて、感慨深くなります。
飾りつけにも気合が入ります。
とにかく行事は盛りだくさん
こうしてみると、本当にいろいろな行事があります。
他にも、重陽の節句、十五夜、敬老の日、などのイベントがあったり、外国の方が多い地域ではイースターやサンクスギビングがあったり、と様々です。
もちろんすべての保育園でこれらすべての行事をおこなっているわけではないですし、それぞれ地域によって大切にしている伝統の行事もあるかと思います。
企画する大人たちは大変だけれど、子どもたちは笑顔
安心、安全を第一に行事を企画するのは大人たちです。
保育の現場では保育者が中心となって行事を企画するところが多いですが、中には保護者も参加するところもあります。
うちも上の子が通っていた保育園は保育園の企画する行事、保護者の企画する行事、両方で企画する行事があったので、ものすごくたくさんの行事があったのを記憶しています。
わたしが働いているところは保護者は観覧だけで、行事の企画はすべて保育園側です。
どちらがいい、というものでなく、
それぞれ園の考え方なども違っているので、自分に合った場所、が一番かなぁと感じます。
保護者参加型の園は、やっぱりいつも親と離れて過ごす子どもたちが、たまの行事くらい一緒に活動できるように、という思いが強いですし、
園主導型だと、忙しい保護者の負担を少しでも減らし、子どもも親も楽しめる行事を提供する、という思いがあります。
めいいっぱい大きな行事を減らし、ちょっとした催しをする、という保育園も増えています。
下の子が通っていた保育園はそういうところでした。
大きな行事として企画はしないけれど、子どもの日にはこいのぼりを作り、七夕には笹をかざる、十五夜にはお月見団子が給食に出る、ハロウィンにはかぼちゃをくりぬいてかざる、といった形ですね。
それぞれ日常の中で行事を楽しむ、という保育園です。
すべての行事が園主導のだと、保護者の意見を取り入れる必要がない、という点ではやりやすいのですが、準備をする方は大変です。
今の職場でも昔は、行事前は家に帰れなかった!と言っていた人もいたみたいで、最近はそういったことがないように働き方も変わってきていますが、
今でもやっぱり行事前は日付が変わるまで帰れない、というところもあると聞いてます。
確かに子どもたちが笑顔になってくれれば努力も報われる思いもありますし、頑張ったかいがあったと思うのですが、
それはそれ、働き方としてはちょっと問題ですよね。
残業代が出ればいいですが、現実ではほぼサービス残業なところも、まだまだあるような気もします。
職場として選ぶなら?
わたし自身は保育者としても保護者としても様々な行事に参加してきましたが、
わたし自身が行事だけで職場として選ぶとしたら、
- 大きな行事は少ない方がいい
- 事前準備は勤務時間にできる
- 細かいところにこだわりすぎない
という職場がいいです。
まあ、実際働いてみないとわからないんだけどね
事前の準備って、わたしはすごく楽しいんです。
子どもたちの衣装作ったり、飾りを作ったり、そういう工作も好きだったので保育の現場でも長く働けている、とも思えるので。
ただ、これがサービス残業みたいになってくると、無理だろうな、とも思います。
わたし自身も生活がありますし、家族がいます。
また、頑張ってつくったものに関して、「ちょっと合わないからやり直し!」みたいなこともたまにあるんですよね。
あまりにも合わなければ、こちらも直した方がいいな、と思うわけですけど、ほんの少しのことにこだわりすぎる人もいるので、
そういう細かいことにこだわりすぎる園、つまりは完璧を追求する園というのもけっこうやりづらいなーと感じます。
そういう園は子どもたちも演技が完璧にできるまで練習させたりするので、見ている方もちょっと辛いです
コロナ禍で行事を見直した保育園も多くあると聞いています。
以前は大々的にやっていたけれど、時代の変化もあり、縮小した、というケースも。
わたしが働いているところでもかなり縮小されたり、やり方を変化させています。
元に戻したほうがいいよね、と思われる行事、運動会や発表会は保護者を招いて大々的に行うことになりましたし、
縮小したまま、こじんまりとやる方がいいよね、と思われる行事に関しては改善はしながらもそのままになっています。
行事の多さから保育の現場を考えてみましたが、いかがでしょう。
わたしとしては、時代の流れに沿って行事もありかたや考え方も変化していける、という柔軟性が一番大事なのかなーと感じています。
そういう柔軟な保育園は働きやすいかな、と思うのでした。