実際保育士の給料は安いよ。こんないろいろこなしてんのに、給料低い!と思って辞めていく人は多いよね
子どもの保育をするだけが仕事ではないのにのぉ
そうそう、大量の書類、行事の準備、園内清掃から保護者対応、そのほかにも研修があったり、遠足の下見に行ったり…時には給食の準備のお手伝いまで、それはもうすごい仕事量
ひとつひとつの仕事は、確かに誰にでもできるような簡単な仕事もあったりしますが、それを保育をしながらすべてこなす、というのはものすごく大変なことです。
やりがい搾取とはよく言われるように、やりがいはあるので、頑張っている方も多いですが、やはりそれぞれみんな現実では生活をしていかなければならないので、仕事量に合ったお給料はほしいです。
そんなの当たり前。子ども好きで、やりがいだけで頑張るならボランティアをやりますから。
わざわざ職業にしているには、生活していかなければならないからです。
保育士も働く場所によっては比較的待遇がよく、給料も高めだったりするところもありますし、仕事の分担制などを徹底しているところでは、残業などもほとんどなく、副業が認められている職場もあります。
今回はそのことについて書いてみます。
働きやすい職場
残業がない
保育士が働く多くの職場では残業があるところは多いと思いますが、今は保育士不足ということもあり、かなり待遇改善をしているところも多いです。
残業がなければ、多少給料が安くても割り切れる部分はあると思います。
一人暮らしだったり、メインで収入を得てくれる配偶者がいれば、残業がない、というだけでも大きなことなのかなぁと思います。
副業OK
副業がOKな場所は多いと思います。実際わたしも働いていた場所はいくつかありますが、別に仕事をもっている人もいました。
児童養護施設でも保育園でも、週に1回、専門学校や大学の臨時講師で保育関係のことを教える仕事をしている人がいて、
収入はかなりいい、ということを言っていていました。
月一回とか、不定期で、保育や育児についての講演会をやっている人もいました。
保育士だと、副業はそういう仕事がメインになるかもしれませんが、
今はYouTubeで発信されている方もいますし、まったく関係のない医療事務をかけもちでやっていた人もいます。
今後は副業も多岐にわたってくるのではないでしょうか。
人間関係が良い
これは本当に難しいのですが、
ひとり辞めるだけでがらりと雰囲気が変わったり、ひとり入ってくるだけで、またピリピリ感が増したり、と本当にその年によって違ったりします。
やはり施設長など上の立場の人がしっかりした人ならば比較的職場は穏やかだと思います。
もちろん多少のいざこざがあるのはもう人間なので仕方がない、ということもありますが。
わたし自身が働いている今の職場も、一緒に働くパートさんがみんないい人たちで、上の世代の方からは本当にいろいろ助けてもらうし、若い子たちからはパワーをもらえるし、同じ世代の人たちとは育児の話など相談できるし、という…
本当に恵まれた環境なので、多少正職員同士がギスギスしていてもなんとかたえられる感じなんですよね。
やっぱりパートなので常に出勤しているわけではない、という余裕もあるからだと思いますが。
でも、正職員たちもわたしたちパートにいろいろ愚痴が言える環境だったり、施設長がでーんと構えてくれてたりする環境だと、やっぱり安定している感じはあるので、わたし自身もできる限り若い人たちがストレスをためないように、と心がけてはいます。
仕事の分担をしっかりしている
以前、見学をした保育園で驚いたのが、仕事の分担制です。
わたし自身は小さな保育園で働いているので、けっこうなんでもやみたいなことをやっているわけですが、
見学に行かせてもらった保育園はかなり大規模でした。
どこでも事務職員がいるのは当たり前だと思うのですが、そのほかにも、
専門のお掃除スタッフ、園芸スタッフ、施設管理スタッフなどもいて、パート保育士も保育補助のみだったり、音楽やリトミック専門だったり、とそれぞれ役割が違っていて、その仕事だけに専念する体制が整えられていました。
勤務時間も、しっかり書類の時間が設けられていて、その時間はパート保育士などが入って対応するため、ずるずる保育から抜け出せない、というようなこともないそうです。
そこで働いている保育士に少し話を聞きましたが、やはり働きやすいのは働きやすい、そうです。
ただ、パートでもクラス固定なので、担任するクラスや、補助に入るクラス以外の子どもたちとの関りがほとんどなくなるのだそう。
目の前の子どもたちに専念できるメリットはあるものの、全体の子どもたちが見えづらい、というのはあるようでした。
とはいえ、職員の働きやすさ重視、という面でも、子どもたちにとっても固定の先生たちが関わってくれるという安心感、子ども預ける保護者も、信頼関係が築きやすいんだろうなぁ、とメリットを感じずにはいられませんでした。
柔軟に臨機応変な対応をしてくれる施設長
やっぱり施設長や園長の存在は大きいなぁと感じます。
以前、職員の妊娠する順番が決まっている保育園がある、と聞いてめっちゃ驚きましたが、それって完全ブラックじゃー、と思ってしまいますよね。
子どもたちが多くの時間を過ごす場所で、職員がぴりぴりしているのは本当によくないです。
なにがあっても柔軟に、臨機応変に対応してくれる施設長がいれば、職員も安心して働くことができるんですよね。
暗黙の了解で、とか、もうそういうのは本当になくなってほしいなぁ、と感じます。
待遇のいい職場の探し方
地元の情報
一番いいのは、働きたいな、と思った施設を利用している人と、働いている人の両方の意見を聞いてみることです。
なかなか難しいんですけどね。
でも、これが一番ハズレがないと思います。
未経験だったりすると、働いている人に話を聞くよりは利用している人に聞いてみる、というのがどちらかというと聞きやすいと思います。
利用するほうもけっこう働いている職員をしっかり見ていることが多いです。
わたしもだいぶ昔ですが、息子が最初に通っていた保育園で、一時期ものすごく職員同士のギスギス感を感じたことがあって、他の保護者の方に話してみると、同じように感じていた、ということがありました。
その後、数名保育士を含めた職員が辞めました(^^;)
職員の入れ替わりが多いかどうか、というのはかなり判断材料になりますよね。
保育士をしていると他の職場で働いたことのある人と話せたり、多少交流があったりするので、ちらっと話を聞くこともできて、情報は得やすかったりします。
働きやすいかどうか、なにげない会話の中から見えてきたりするので、しっかり逃さず聞いておくといいです。
また保育系の学校を卒業していたりすると、周囲がみんな保育関係の仕事についていることも多いです。
そうすると他の保育園や施設の情報が手に入りやすいんですよね。
同じ系列の保育園でも、こっちの保育園はのんびりしているけど、あっちはけっこう体育会系、みたいなこともあったり。
わたしも友人たちから、いろいろ情報を聞いてます。
専門の転職サイトや派遣会社に相談する
これが一般的かなーとは思います。
わたしも以前一時期派遣会社に登録して、保育士の派遣として働いていたことがあります。
福祉職の派遣がメインの会社だったので、さまざまな施設と交渉ややりとりをしてきているわけで、いろいろな話を聞くことができました。
待遇の悪いところはおすすめしません、とはっきり言っていました。
面接についても派遣会社の担当者が事前に交渉してくれたのですが、あまりにも求人内容と、実際の話が違っていたので、同席してくれました。
おかげで妥協点はあったものの、わたしにかなり有利に話がすすみました。
でも面接後、担当者さんからは、「大丈夫ですか?他にもいい職場があるので、ここはやめたほうがいいかもしれないです」と。
わたしもそれを聞いて悩んだのですが、すぐに働きたかったことや、場所、期間限定ということもあって、「とりあえず頑張ってみます」と言ったら、「けっこう言うことがころころ変わるので、何かあったらすぐに言ってくださいね、無理しないようにしてくださいね」とかなり念押しが。
実際働き始めると、同僚となった人たちはいい人たちが多かったのですが、上の立場の人たちがちょっと微妙な人たちで、けっこう振り回されました…。
ただその都度、派遣会社の担当者の人が間に入ってくれたので、派遣のわたしに害はなかったのですが、正規雇用で働いている保育士さんたちはみんな振り回されていて、入れ替わりが激しい職場でした。
ちなみにわたしが登録していた派遣会社は、今は保育専門の求人サイトもあります。
保育専門求人サイトほいく畑懐かしいなぁ、そんなこともあったっけ
いい勉強になったな
まあそうだね。わたしも最初から短期の契約だったので、辞めちゃったけど。やっぱり職場によって全然違うんだな、というのがよくわかったかな
地方に住んでいれば、地元の求人やハローワークが一般的だと思いますが、
都市部で仕事を探すならば、保育士専門の求人や転職サイトなどを利用することで、希望する児童福祉施設の仕事を探してもらえたり、意見を聞けたりします。
信頼できる転職サイトの担当者さんに当たれば、本当に待遇のいい職場を見つけることができると思います。
わたし自身の経験からいうと、
大手の転職サイトと、待遇のいい職場だけとか、〇〇な職場のみなど厳選している転職サイトとふたつくらい登録しておくのがおすすめです。
なぜかというと大手だとやっぱり圧倒的に求人数が多いので、近場の求人などを見つけやすい利点があります。
求人数は少ないけど、厳選しているところは、希望する職場、待遇のいい場所で働ける確率が高くなる、という利点があります。
しかも手厚いフォローをしてもらえるところもあります。
やっぱり就職後のフォローがあるところは本当に安心できると思います。
それぞれメリットデメリットがありますので、デメリットを補うかたちにしておくといいんですよね。
第三者評価を参考にする
求人が出ていて、近いし、給料もそこそこだし、ここで働きたいなーというのがある程度決まっていたら、第三者評価を参考にするのもいいと思います。
東京都でいえば、東京都福祉サービス第三者評価のサイトで福祉施設に関してはほとんどの施設が第三者評価の結果を見ることができます。
利用者さんの声、職場の声などもなんとなく見えてきますので、おすすめです。
ただ、時期が2,3年前のものだったりして、このコロナ禍で一気に体制が変わってしまった施設もあったりすると思うので、現状はどうなのか確認する必要はあるかと思いますが、だいたいの感じはつかめるのかなーとは思います。
最後に
わたしなりに働きやすい職場について書いてみましたがどうでしょう。
保育士として働いてみたいけど、給料安いんでしょ?と思ってやめてしまう人も多いと思うので、働き方によっては、多少給料が安くても副業などで補うこともできるし、他の楽しみを見つける時間ができたりもします。
子どもたちに関わる仕事って、本当にやりがいはあるし、パワーももらえるので、ぜひ待遇の良い、働きやすい職場を見つけてほしいなぁと思います。
働けるならどこでもいいや、ではなく、こういうしっかりした場所で働きたい!という人が増えて行けば、
多くの人が待遇の良いところへ希望し、就職します。
結局、他の施設なども待遇を改善していくしかなくなります。
そうやってどんどん働きやすく、そして給料もあがってほしいなぁと思ったりもするのでした。