最近英語の学び直しをしている大人が増えているそうです。
実はわたしもその中のひとりだったりします。
20年くらい前に4年くらいアメリカに住んでいたことがあって、その時も猛勉強してだいぶ会話はできるようになったのですが、
日本に帰国し、仕事や子育てに追われて過ごしているとほとんど英語に触れる機会はなくなってしまい、すっかり忘れてしまいました。
やっと子育てが落ち着いてきた今、コロナ禍や世界情勢が落ち着いてきたら、また海外に旅行にも行きたいし、
インターなどの保育園でも働いてみたいな、という思いが強くなってきて、再び英語を学び始めました。
ちなみに保育士歴は15年
最近はYouTube動画で英語や英会話も学べるし、アプリも豊富にありますよね。
わざわざスクールに通わなくても自由な時間に受けられるオンラインレッスンも豊富です。
そこでふと思ったのですが。
学生さんたちのような若い子と同じやり方で学んで果たしていいの!?
受験するわけじゃないからのぅ
そうなんだよね。単語帳や英単語アプリで単語をひたすら覚えるのはちょっと違うよね、と
でも、だからといって、いきなりネイティブの先生とレッスンする、っていうのもなにか違うよね、と
学生の学びと大人の学びは目的が違うからのぅ
そこで、大人になってから、わたしのように40代過ぎてからもう一度英語や多言語を学び直そう、新しく学ぶために、
どんなふうに計画を立てていけば効率よく学べるか、どんな教材がいいのか、オンラインやアプリで学ぶときに気をつけることなどを書いてみます。
大人の学び直しの目的をはっきりさせる
はっきりさせる、といっても、なんとなく話せたらいいなーというだけで、はっきりとした目的はないわ、という方もいらっしゃるかもしれません。
それはそれでちゃんとした目的です!
反対に転職や昇進のためにがっつり英語を学びたい!という方も多いと思います。
目的がなぜ大事かというと、ここで学ぶ目的をはっきりさせておかないと、間違った方向で学んでしまう可能性が高いからです。
例えば、わたしは学生の頃に必死で英語を勉強していましたが、それは受験に必要だったからです。
途中から留学を視野に入れ始めたので、英会話教室に通い、英会話に力を入れましたが、英会話教室で何を学んだか、というと。
本当に挨拶からはじまって、基本的な会話です。
「あなたはどんなスポーツがすきですか」
「本屋さんはどこですか」
などの会話です。
今は学校の教科書も日常会話中心なものがほとんどですが、
昔の英語の教科書は本当に謎でした。
それこそ、わたしたち世代の大人は、
当たり前のように
A: I have a pen. Do you have a green pen?
B: Yes, this is my pen.
みたいなのを学びました。
そんな会話は一体だれがどこでするの?という表現が多かった…
実際、挨拶に関しても、
A: Hello. How are you?
B: Hello. I am fine, and you?
と、わたしたちは習いましたが、実際アメリカでの生活でこの会話をしたことは一度もありませんでした。
これは英会話教室のテキストでも習いましたが、実際ネイティブの先生も、こういった表現はちゃんとした場所で使うもので、日常生活では使わないよ、と言っていました。
実際は、
A: Hi! What’s up?/How’s it going?
B: Good!
みたいな軽い感じです。
まあ日本語でも同じですよね。
丁寧な表現を知っておくことはもちろん大事なことですし、学生時代に学んだことがすべて無駄だったとは思っていません。
ただ、わたしたちはもう若い学生ではありません。
学び直しをする上で、
どこで、どんな会話をするためにどのような表現を学びたいか、それをしっかり定めておくことで効率よく学ぶことができるんですよね。
外国の方に話しかけられたときに、少しくらい話せるといいな
日本を訪れた外国の方から道を尋ねられた時に、さらっと英語でかえせたらいいな、とか挨拶くらいはできるといいな、という程度でしたら、
英語を学ぶ、というよりはそういった表現を覚えていくほうがいいです。
挨拶の表現、道を尋ねられたときに地図の見方や徒歩や電車での行き方などの表現ですね。
難しい単語を覚える必要もないし、
簡単な言い回しを覚えておけばいいので、
英語で話しかけられた時にパニックにならないよう、簡単なリスニングをやっておけば安心です。
海外旅行の時に困らないだけの英語力をつけたい
この場合は旅行英会話を学ぶのが一番早いですね。
旅行の時に使える英会話の本やアプリなども豊富ですし、ネット上にもたくさんあふれかえっているので、あまりお金もかけず学べると思います。
いろんな表現を覚えてから、実践練習としてオンライン英会話をやってみるともっと自信もつきますよね。
オンライン英会話もたくさんありますが、
テキストに沿って学ぶものでなく、自由に自分でテーマを決められるレッスンを選べば、
「旅行で使える英会話の実践練習をしたい」
と希望を出すこともできるので、学びたいことを学べる、という意味では効率よく学べると思います。
仕事のために必要
海外出張や、海外の方と一緒に仕事をする機会があったり、必要だったりするとビジネス英語を学ぶ必要があります。
ですが、仕事といっても様々な仕事がありますので、単にビジネス英語を学べばいい、というものでもないんですよね。
わたしは保育士ですし、保育の現場で英語力を生かしたい、という気持ちがありますので、ビジネス英語よりも幼児教育や保育現場で必要な子ども向けの英語力が必要になってきます。
なので、TOEICよりも幼保英検の取得を目的として学ぶのが効果的です。
今は、幼保英検2級取得を目指して勉強中です
仕事によって専門用語は違うので、自分に必要な専門用語を知っておくことが大事ですね。
すべり台とかブランコとかってパッと英単語浮かびます?
すべり台はslide、ブランコはswingだな
そうそう!でもさ、たまに日本語でもこの遊具ってなんていうの?みたいなのあるからねー。【たいこ橋】なんて、保育の仕事始めてから知ったよ
日常会話と子どもへの声かけも違うからのぅ
そうなんだよね。最近は仕事中、日本語でしゃべりながら英語ではこんな感じかな?と頭で考えたりしながら働いてるよ
海外の大学へ留学したい
もちろん、大人でも海外の大学などの学校に通うために英語が必要、という方もいらっしゃると思います。
海外ではリカレント教育なども進んでいますし、普通に大人になってからでも大学へ通っている方は多いです。
留学するにはTOEFLやIELTSなどのスコアが必要になりますし、論文を書くスキルやプレゼンテーションのスキルを学ぶ必要もあります。
海外の大学ではディスカッションが当たり前ですので、スピード感のあるのディスカッションについていき、自分の意見を述べるというスキルも大事です。
自分の英語力を試したい
とりあえず目的はあまりないけれど、学び直しはしたいから、やってみようという方は、資格取得を目指す、というのはわかりやすいですよね。
英検やTOEICなどの有名検定から、観光英語検定やほんやく検定など、様々な英語検定があります。
自分で取り掛かりやすい資格から取り組んでいくのもひとつです。
わたしも自分の今の英語力を知るために、英検を受けてみました。
英検はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能試験があってそれぞれスコアもわかるので、英語力を把握するにはわかりやすいのかなぁと感じました。
S-CBTというコンピューター受験では、すべての試験が1日で完了するので、大人にとってありがたいです。
ちなみに2級合格、準1級不合格でした
学生時代ならもう少しいけたかもな
そうかも。学生時代あんなに必死で覚えたはずの単語を忘れまくって大パニックよ…
とはいえ、なんとなーく自分の今の英語レベルを知れたのはよかったです。
わたしは試験会場が近い英検を受けましたが、TOEICの方が大人向けかもしれないですね。
学び直しを独学で?スクールに通う?
自分の学ぶ目的がはっきりしたら、どうやって学ぶか、ですね。
今は独学で学べるツールもたくさんありますし、オンラインスクールもあります。
もちろん英会話スクールに通うのもいいですし、カルチャースクールなどのレッスンを受ける、というのもいいです。
どうやって学ぶのか、というのは自分に合った学び方で学ぶ、というのが一番はやいです。
正直、わたしは自分の経験上、語学留学などしなくても十分英語は学べると思いますし、やる気さえあれば話せるようにもなります。
ただ、学び方です。
いくら高い英会話教室に通っても、自分から話そうとせず、テキスト通りに読んでいるだけだと上達はしません。
それは海外の語学学校に通っていても同じことです。
ただ通っているだけでは話せるようにはなりません。
リアルな場で人と関わることやグループでしゃべることが好きな人は英会話教室に通う方が上達しますし、あまり人と関わらず、ひとりで黙々と学ぶことが好きな人は、動画などを見てセリフを覚えたリスニング力を上げる方が上達します。
独学で学ぶ
動画やアプリ、テキストで自ら学ぶ方法です。
おすすめは、やっぱり動画やアプリですよね。
わたしも海外のファミリー動画や、日本で生活されている外国の方の動画はよく見ています。
あとはCNNとかBBCニュースは英語で見るようにしています。
アプリはCakeとDuolingoというアプリのふたつを使っています。
どちらもスキマ時間にちょこっと学べるので、通勤電車で、とか、調理中にちょっと時間つぶし、とか、子どもが勉強しているときに自分もちょこっと勉強、というときに役立っています。
Duolingoは基本を学び直したい方にはちょうどいいと思います。
世界中の言語が学べるので、わたしはスペイン語とデンマーク語も同時に学んでいます。
スマホアプリ、パソコン、と両方で学べるのもありがたいです。
Cakeは動画を見ながら学ぶタイプのものなので、より実践英会話を学びたい方にピッタリです。
どちらも無料で利用できるので(広告をなくしたり、機能をいろいろ使いたい方は有料もあり)気軽に始められます。
わたしが学生の頃もアプリとかあればよかったのに。あの時の学校の先生には悪いけど、発音が…
それは仕方ない。じゃが、どんなに便利なものができてもそれを使いこなして、継続して学ばなければ意味がない
【継続は力なり】だね。アメリカではよく【Practice makes perfect!】って言われたなー。
オンラインレッスンを受ける
仕事や子育てをしていてなかなか時間が取れない、という方はオンラインレッスンがおすすめです。
最近は好きな時間に好きなだけ学べるオンラインレッスンがたくさんありますし、フリートークか教材を利用しながら学ぶか選べたり、先生を選べたり、とオンライン英会話でも様々なかたちで学ぶことができます。
独学で学んだあとに、どれくらい上達したか、という意味で実践してみるのもありだと思います。
ネイティブキャンプやCamblyは思い立った時にや、すき間時間にレッスンできるアプリです。
けっこう使っている知人は多いです。
また、まなびのスキルシェア【ストアカ】でも有名なで英会話レッスンが受けられます。
ストアカはコロナ禍で子どもを連れてどこにも行けない時に、家でなにか習い事でもできないかなーと思っていろいろ探していたところ、これいいじゃん!と登録しました。
オンラインで時間を選んで利用できるのもいいですよね。
英会話以外にも役立つ講座が盛りだくさんなので、見ているだけで時間が過ぎてしまいます。
やっぱり主婦にはスキマ時間に学べる!というのが重要です。
サイトを眺めているだけで講座を受けてる気になっちゃうという…
ちゃんと学べ…
忙しくて外へ習いに行けない、という時もこうやってオンラインで好きな時間に学べるのは本当にありがたいことです。
登録しておくと様々な講座を受けられるので、この時期は忙しいけれど、というときもいったん学びをお休みしたり、なんてことも自分次第、というのがいいんですよね。
月額費を払ってしまうとどうしてもやらなきゃ!ってなってしまいます。
こうやって学び方を選べる、というのも主婦にはありがたいです。
スクールに通う
多少英語ができる方や、時間に余裕のある方はスクールに通ったり、英会話カフェなどを利用するのがいいですよね。
やはりリアルな場で会話をする、というのは大きな自信にもつながります。
わたしも学生の頃は英会話教室に通っていましたが、実際に外国人の先生と会話のやりとりを経験していたおかげで、アメリカへ行ってからも臆せず話しかけることはできました。
ただ、最初はほとんど通じなくてめげそうになりましたが。
やっぱり日本人に教えている外国人の先生って、日本人発音の英語に慣れているから、へたっぴな発音でも聞き取ってくれていたんですよね。
そしてめっちゃゆっくりしゃべってくれていました。
これに慣れてしまうと、現地のぺらぺらぺら~についていけないというデメリットもあったりするのですが。
でも、外国の方と話をする、という経験はやっぱり大事だと思います。
まとめ:目的と自分に合った学び方で学ぶのが一番
まとめとして、
- 目的をはっきりさせる
- 学び方を決める
ここさえしっかりおさえておけば、時間を無駄にせず効率よく学べるのかなーと思います。
わたしも、幼保英検2級取得目指してがんばるぞ!
わたしが使っているアプリ【Duolingo】についても詳しく語ってます。