今回は、保護者から見た保育士さんについてメインに書いてみようと思います。
わたしは自分がわが子を保育園に預けた経験のある保護者であり、保護者の方からお子さんを預かる保育士でもあります。
もちろん、若い頃はただ預かるだけの保育士だったこともあります。
いろんな立場を経験してきて、保護者の立場では他の保護者の方と交流しますし、
保育士の立場では同じ保育士と交流するわけです。
子育ての相談は子育て経験のある保育士にしてしまう?
これは、無意識のうちにそうしてしまっているところはあると思います。
自分が保育士なので、保育に関することは基本的に知識としてもっていますし、経験もあるからなんですが、
他の保護者の方に聞いてみても、子育て経験のある保育士さんに相談することが多いようです。
ですが、保育全般に関すること、子育てに関する一般的な知識に関しては、どの保育士さんにも相談したりお話をしたり、と、あまり子育て経験云々関係はないみたいです。
子育てと保育は違う
これは、自分が親になって本当に実感したことのひとつです。
同じようにわたしの周りの保育士パパ&ママに聞いても同じことを言っています。
やっぱり子どもって保育の現場では外の顔ですから、家での顔とは違います。
わが子たちも保育園ではものすごい良い子ちゃんだったらしいのですが、家では…え?小さな怪獣?と思うくらい凄かったです。
保育の現場でうまくいくことでも、家ではまったくうまくいかないことなんて本当にたくさんあります。
わたしの経験からひとつあげれば、乳児から幼児まで、保育園での寝かしつけはけっこう速く寝かしつけられる自信があったんです。
でも家では、寝ない息子にめっちゃ奮闘…。
2,3時間抱っこでゆらゆらして寝かしつけ、下ろした瞬間に泣かれる、という、家庭ではあるあるなことを経験し、完全に自信を喪失しました…。
職場で先輩保育士ママに愚痴ったら、保育士の立場と母親の立場は違うんだから当たり前じゃなーい!と爆笑されました
まあ、今となってはいい思い出になりましたが。
子育てをしている保育士なら気持ちの共感ができる
アドバイスがほしいときは、どの保育士でも対応してもらえますよね。
やはり保育経験があって様々な子どもたちをみてきているわけですし、勉強もしてきているので一般的な知識もあります。
けれど、子育ての共感を得たいときにはやはり子育て経験のある保育士さんについつい相談してしまうのかもしれないですね。
同じ子育てパパ・ママとしてわかりあいたい、という気持ちを持っている方もいるでしょうし、
保育士として、親として、両方の立場からの意見を聞いてみたい、という方もいるでしょう。
子どもに寄り添う、親に寄り添う
これはわたし個人の考えですが、
保護者としては、子育ての経験のない保育士さんに対しては、子どもに寄り添って、大事にしてもらえることをものすごく期待してしまっていると思います。
もちろん、子育ての経験のある保育士さんにも同じ期待はしますが、それプラス親に寄り添ってもらいたい、という期待が心のどこかにはあります。
それを感じているので、わたし自身も保育の現場では、保育士として、保育士ママとして子どもと親と両方に寄り添えるように心がけていたりします。
けれども、若くて経験が浅い保育士、子育ての経験はないけれど子どもが大好きな保育士、みんなそれぞれに頑張っています。
「こういうとき、親だったらどんな気持ちなんですかね?」
「こんな質問されたんですけど、どういう風に返事をしたらいいんでしょうか」
とか、
聞かれることが多いです。
わたしも若い頃は、やっぱりものすごく聞きまくっていました。
経験がないから、経験者に聞くしかないんですよね。
そうやって少しでも寄り添える努力はしていたと思いますし、みんなしているのだと思います。
でも、今親になってみて、
若い保育士さん、子どもに思いっきり寄り添い、時には真正面からぶつかって子どもたちに向き合ってくれるその姿勢は、やっぱりもう真似できないあーと思ったりもします。
わたしも、若い頃は一緒に思いっきり遊びまくってよく注意されていました…。
とはいえ、わたし自身はそういう面で期待していたりします。
子どもたちは元気に一緒に遊んでくれる保育士さん大好きですからね。
それぞれの立場でそれぞれできることを頑張っていればいいと思うのです。
子どもたちが幸せに笑って過ごすこと。
ここをしっかり大切に思っていれば。
大切なことは
さて、保育士として母親として、わたしなりに考えを書いてみました。
いろんな意見があるかと思いますが、
相手の立場って、なってみないとわからないことたくさんありますよね。
同じ母親でも、悩みはちがったりします。
なんだかんだといって、保護者からしてみれば、大事な子どもを預ける保育士さんは、子どもがいるいないに関わらず、信頼できる保育士さんであってほしいですよね。
子どもたちにとってみれば、笑顔で優しい、善悪についてはちゃんと対話をしてくれる保育士さん。
それが一番大切なことかな、と思います。