こんにちは、ユカです!
行ってきました江戸城跡!
本来なら最初はわたしが生まれて初めて訪れ、何度も遊びに行った津山城か、10代の頃、何度も訪れ、お城の魅力を教えてくれた姫路城へ行きたかったのですが、あまりにも時間がかかるうえに、さすがに家庭を持つ身で勝手な旅行はできません。
ちなみにアイキャッチ画像には姫路城の写真を使用しています。私の中で現存する城といえばやっぱり姫路城ですから。
ということで、東京都民としては江戸城でしょう!ということで、江戸城跡へ行ってきました。
江戸城について
日本100名城No.21江戸城
江戸城については説明など必要ないかもしれないですが、簡単に書いておきます。
江戸といえば徳川家康公ですね。日本で知らない人はいないのではないでしょうか。
とはいえ、もとは1457年に太田道灌によって築城されたのが始まりです。
その後、豊臣秀吉により北条氏滅亡、徳川家康が江戸に移り、徳川家の居城となりました。
家康公から、二代将軍秀忠公、三代将軍家光公によって江戸城は整備されていきました。
江戸時代を象徴する、巨大な江戸城の誕生です。
今の東京は徳川家の繁栄があったからこその姿なのかもしれないですね。
秀吉公の築城した大阪城は豪華絢爛、という感じで、今もその華やかさが伝わってきますが、江戸城は江戸城でまた壮大壮麗だったことはこの江戸城跡を見れば想像できます。
江戸城は日本で最も高い天守でした。
そりゃあ天下の徳川将軍家の居城ですから、そうなるでしょうねぇ。
ちなみに2023年現在、現存する12天守の中では姫路城、再建された天守の中では大阪城が一番高いそうです。
今は江戸城の模型が展示されています。が、最も高いと言われた天守、見てみたかったですよねぇ。
いやー、高層ビルなんてものはなかった時代ですから、天守からはさぞ美しい景色が見られたことでしょう。
とはいえ、この日本一高い天守閣も、1657年の明暦の大火で失われてからは再建されることがなかったそうです。
なので、日本一の高い天守が存在していたのは三代将軍家光公の時代まで。
そこから再建されることがなかったということは、江戸時代はいかに泰平な世であったか、という事実を示すものでもありますね。
場所、見学について
東京都千代田区。
千代田区全部が江戸城だった!といっても過言ではないそうです。
さすが徳川家の権力と財力。
江戸城本丸跡は、現在は皇居東御苑と呼ばれ、宮内庁管轄になっています。
歴史を学んでいると江戸城無血開城という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、この江戸の町では誰一人血を流すことなく、江戸城が江戸幕府から新政府へと明け渡されたわけですが、もしも江戸城総攻撃が行われていたら…
どうなっていたんでしょうねぇ。そんな思いを馳せることのできる場所です。
月曜日と金曜日、その他宮廷行事がある日、年末年始などは休園日となっていますが、行く前には必ず宮内庁のHPから確認していくことをおすすめします。
見学料は無料です。←ここ重要
この東京のど真ん中の美しい庭園が無料なんです。
すごいことですよ…。わたしの前にいた外国人観光客の方も【Oh. Free?】と驚きを隠せない様子でした。
出入口は三か所あって、一番メジャーなのは大手門。大手町駅から出てすぐです。
あとは坂下門と北桔梗門です。
いずれも手荷物検査があります。
わたしのリュックの中には水筒とタオル、日傘、そして100名城の本。なんか恥ずかしかったわ…
いやーとにかく広いです。
東京のど真ん中にあんなに広い公園が!
こんな豊かな自然が!
と。高層ビル群を背景に歴史ある城門があるのがとてつもなく面白い。
そんな感じの場所です。
やっぱり日本人なら一度は訪れるべき歴史的な場所です。
江戸城すべてを見て回ろうと思ったら本当に千代田区全部歩き回らなければならないので、けっこう大変ですが、
歴史的背景を思い浮かべながら歩いてみるのも楽しいのではないかな?と思います。
ちなみにわたし自身は、東京駅から歩き、皇居前広場を散策後、桜田門や眼鏡橋を見学し、大手門から入り、北桔梗門から出て、北の丸公園を抜けて九段下から地下鉄に乗って帰りました。
見どころ
江戸城本丸跡、というくらいなので、姫路城のような立派な天守閣が残っているわけではありません。
が。
石垣や、櫓、城門は見事です。
天守台
天守台は残っています。登ることもできます。
ここ、本当に面白いと思うのが、周りは高層ビルが並ぶ大都会なんですよね。
ぐるーっと見渡してみるのもいいし、空を見上げてみるのも、いいです。
東京の空って広いじゃん!って思えます。
富士見櫓
本丸地区ではもっとも古い櫓と言われている富士見櫓。
これも天守同様明暦の大火で焼失しましたが、その後再建され、天守の代用として使用されていたようです。
どうやら徳川将軍はここから富士山や両国の花火、品川の海を眺めていたとか、いなかったとか!?
江戸城跡へ来たならば、この櫓は見ておきたいですよね。
歴史を感じる場所
大手門、百人番所、などは歴史を感じさせられる建物です。
いかに厳重な警備がしかれていたか、というのがひしひしと伝わってくる場所でもありますね。
そしてお堀と石垣!!
特に石垣は江戸時代に造られたであろうものと、近年修復されたのであろう場所がはっきりとわかります。
これはどこのお城を訪れてもそうなんですが、
わたしはこの石垣を見るのがものすごーーーく好きなんですよ。
江戸時代は石切りなども全部人の手でやっていたわけです。
この石垣を積む作業などを思い浮かべると、ものすごい技術をもった人たちが築いていったものなんだなぁと。
庭園、自然
この大自然が東京の中心にあって、別世界が広がっている!という不思議な感覚があります。
二の丸庭園も見事な美しさです。九代将軍家重公の時代の庭絵図面をもとに復元された日本庭園で、多くの方が写真を撮られていました。
さすが皇居付属庭園ですね。
あとは都道府県の木がそれぞれ植えてあるんですが、
わたしは生まれた場所、岡山県の木(アカマツ)と、育った場所、兵庫県の木(クスノキ)を探してみました。
県の木って初めて知りました…。
わたしは今回見ることができなかったんですが、バラ園もあり、野生種のバラを多く見ることができるようです。
こんな東京のど真ん中にある美しい庭園を無料で見学できるって本当に…すごいことです。(何度もいうけど)
現在は皇居の一部ですから、一般人のわたしたちも見学させてもらえるわけで、時代が時代なら決して立ち入れなかった場所ですからね。
なんせ徳川将軍のお住まいですから!いろいろご先祖さまをたどってみても、農民としか思えないわたしにはきっと縁のない場所でございました
それ以前に西日本出身のおまえさんは歩いて江戸に来る根性はなかろう…
確かに、中山道も東海道も過酷な道のり…
むかしむかしの人達はこの江戸の街を目指して、長い道のりを歩いて旅してきたんだなぁ、と思うと感慨深いです。
それは京の都も同じですけどね。
かなり広いので休憩場所やベンチもあちこちにあって、のんびり読書されている方もいました。
広場では保育園の子どもたちが遊んでいたり、と区民の憩いの場にもなってるようです。
中には徳川家に仕えた武家の子孫の方たちもいらっしゃるのでしょうか?
若い頃は、よく秀忠公とお江のお話や、家茂公と和宮様のお話をライトノベルなどで読んでいたので、いろんなことを想像しながら見て回るのもいいね
まあ事実と小説は違うだろうがのぅ
それはそうなんだけどね。大奥とかかなり盛ってるんだろうな、と思いつつもやっぱり面白いよね
歴史の楽しみ方ってやっぱり事実に基づいて人ぞれぞれ妄想することだと思うんですよ。
時の権力者によって事実も捻じ曲げられてることもありますからねぇ。
なにはともあれ、無料でこんなにも見どころたくさんの歴史的な場所ってなかなかないんじゃないかと思います。
さいごに
令和の時代に、数百年前の江戸の街並みを想像してみるのってなかなか面白いですよね。
昔の地図と今の地図を見比べたりするのも楽しいです。
Googleマップで、地図を見ているのも面白い、というか。
江戸幕府が築いた基礎が、今も残る首都東京です。
時代の変わり目には必ず争いが起きますが、江戸の街にいたっては、
江戸城無血開城によって、血が流れることもなく、大火におそわれることもありませんでした。
ただ、その後の関東大震災、東京大空襲で、東京の街は焼け野原になっていますが。
この町は江戸時代、それ以降の様々な歴史を見てきた場所でもあると思うのです。
そして今や東京は世界でも有数の大都市です。
千年の都と言われる京都と東京の違いを見るのも楽しいです。
辛い歴史もあれば華やかな歴史もある。それはどこの街も同じかもしれませんが、日本の首都、東京という町の歴史を振り返るきっかけを与えてくれる場所、そんな場所ですね。
江戸城跡は東京の歴史を今一度学び直すきっかけにもなりました。
【出典、参考】
・書籍【日本100名城と続日本100名城に行こう】
・「物語」と「景観」で読む日本の城100
・その他、現地の案内板、パンフレットなど参考に記事にしています。